【症例報告】誰もが苦手とする変形性膝関節症

一野式筋肉骨調整法

代表　一野　恭範です。

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一野式筋肉骨調整法骨の原型を整え、再発させない治療技術を提供する一野式筋肉骨調整法

今回は「変形性膝関節症」の症例報告をさせて頂きます。

患者さんのお悩みの症状は、
歩行時に左足を着地した際に、「ズキッ」と左膝関節（内側部）に鋭い痛みがあることです。
関節運動では、ベッドに上向きになり膝関節を屈曲時に膝関節内側に痛みが発生するとの事です。

私がこの状態を診た時に検査において重視する点は、２点あります。
１つ目は、局所である【膝関節裂隙の状態】
２つ目は、土台部分である【足部】です。

【検査】
ベッドに上向きになって頂き
まずは、その方の基準を知るために、健側の右膝から【関節裂隙の状態】を確認していきます。
次に、患側である左膝の【関節裂隙の状態】を把握します。
この時点で、明確に左の方の隙間が狭く変形が著しい事がわかりました。

２点目である、土台部分の【足部】の検査では
O脚による変形性膝ということもあり、外側重心が完成しており、その連鎖で足の甲が高く変形していました。

【治療】
ベッドに上向きになって頂き、
まずは、局所的な形状を整える為に、膝関節全体の形を真ん丸に作り上げていくように調整をしていきます。
変形が改善し本来の膝の滑らかな形状や、関節裂隙の隙間の広がりを確認した後、土台部分の変形である足の甲を下げていきます。

【確認】
この検査の時点で、足裏の面全体が床にしっかりと接地し、安定した土台により膝関節内側部の隙間も広がっていました。
治療前のお悩みであった、歩行時に左足を着地した際の痛みについても同様に確認し１０の痛みが残り１レベルと軽減していました。

【通院指導】
膝全体的に強い変形が発生していましたが、初回である程度痛みが取れたので、残りの症状は次回の治療の計画へとお伝えしていきました。
本人様の希望により、１日でも早く歩けるようになりたいとの事で初めの３回は毎日続けて治療を行い、その後状態をみて間隔を空けていき、やがては月に１回でも確実に安定するような身体を作っていく考えを患者様と共有させて頂き終了しました。

最後に
【今回のブログであなたにお伝えしたいこと】
セミナー参加者から、どうしたら患者さんがメンテナンス治療を受けてくれますか？と質問を頂く事がありますが、今回のブログにはそのヒントが隠されています。

メンテナンス治療への移行が苦手な先生の特徴として、
【痛みが軽減や消えてからメンテナンスの提案を行うという性質があります】

患者様は、基本的に「今の痛みの改善」の為に治療院にかかりますのでメンテナンスという考えがほとんどありません。

そして、患者様が先生の話を素直に聞いてくれるタイミングは
【今、痛みで困っている時】です。