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歪みのポイントを見極める五十肩の施術法

一野式筋肉骨調整法

いわゆる五十肩・四十肩についてお伝えします。この症状は急性的な原因と、慢性的な原因に分けられます。

急性的な原因は転倒などによる捻挫、打撲、骨折、脱臼により肩関節周囲の軟部組織が修復の過程で固まり発生します。慢性的な原因は日常や仕事の中で細かい作業をよく行う方、手先を器用に使うため肩関節を持続的に力を入れ固定し軟部組織が固まります。

以外にも慢性的な原因は肩の関節運動を大きく行うような作業、物を運ぶ動作などでは発生しにくいようです。基本的にどちらの発生機序であっても骨格の歪みにより拘縮が出現しておりますので、歪みのポイントを見極めることが大切になってきます。

それでは実際にどのようにして診ていくのかについてお伝えします。

  1. どのように検査を行うのか?
  2. どのようにして原因を特定するのか?
  3. どのようにして治療を行うのか?

Contents

①どのように検査をしていくのか?

特徴的な歪みがあり直接的には

  • 肩関節が前方に歪む
  • 肩甲骨が後方へ膨らむ
  • 鎖骨の S 時状の湾曲が強くなり両 鎖骨端が短くな

間接的には

  • 前腕骨の内旋
  • 母指の内転

以上の歪みが特に出現しやすい内容となります。上記の内容について詳しく解説をしていきます。まずは直接的な歪みからです。

・ 肩関節が前方に歪む

この検査法は、患者様に座位になっていただき施術者が後方から両肩の前方部分に手を触れ左右の歪みを確認していきます。患部側は前方に位置し圧痛がある事を確認する。

・ 肩甲骨が後方へ膨らむ

患者様に座位になって頂き施術者が後方から左右の肩甲骨を触れると確認できます。

更に肩甲骨単独の変形なのか、または肩甲骨の前に位置する肋骨の変形により変形しているのかを特定する必要があります。

身体の前方から両手を交差して左右の肩を持ち前かがみすると、肋骨の影響があるのかどうかが特定できます。肋骨の影響がある場合は特に肋骨角の部分が後方凸になり肩甲骨を押し上げるようになります。

肋骨角の後方凸がなければ肩甲骨単独の変形になります。

鎖骨の S 字状の湾曲が強くなり両鎖骨端が短くなる

患者様に座位になって頂き施術者が後方から左右の鎖骨を触れ、胸骨側から肩峰側を触診していくと患側側 S 字状カーブの湾曲が強くなり健側に比べて両鎖骨端が短くなった状態を確認できます。

次に間接的な歪みです。

・ 前腕骨の内旋

患者様に座位になって頂き施術者が前方から左右の前腕を触れると確認できます。肩関節の内転内旋に連鎖して前腕骨も内旋し、特に橈骨の変形が目立つようになります。

・ 母指の内転

患者様に座位になって頂き施術者が前方から左右の両手の小指側を合わせ母指の CM 関節、MP 関節の高さを確認すると歪みを特定できます。

以上が直接的、間接的に変形した際の検査法になります。

②どのようにして原因を特定するのか?

・ 肩関節が前方に歪む原因

肩関節の巻き込みが強ければ強いほど患部を下にして寝ている可能性が高いです。私達が診てきたほとんどの原因は、患部を下にして横向きで寝ている癖が方がほとんどです。

そしてほとんどの方が、肩の痛みが出現したと同時に患部を下にして寝ること自体が辛くなりますので、当院に来院した際には健側を下にして寝ている方が多いです。

そのため、痛くなる前の過去の寝方を思い出してもらうと患側を下にしていることがよくあります。

・ 肩甲骨が後方へ膨らむ原因

ほとんどが肋骨の変形を伴い肩甲骨が押し出され後方に膨らむことが多いです。

原因は患側を下にしての寝方や、患側の肘をついて座ったり、患側に重心が起立時座位時にかかっている癖がある。などが肩甲骨の変形を助長させる原因です。

・ 鎖骨の S 時状の湾曲が強くなり両鎖骨端が短くなる原因

上記と同じく患側を下にして寝るため鎖骨の肩峰端に対して軸圧が加わり、鎖骨が S 字カーブの湾曲の流れに沿ってより変形していきます。

・ 前腕骨の内旋の原因

肩関節周囲炎には上肢全てに対して内旋の変形が強く、前腕骨の橈骨が内旋方向に歪んでいきます。

・ 母指の内転

肩関節に負担のたまる小刻みな運動を手先で行うと、手のひらの摘み作業により母指に内転方向の力が加わり母指球筋、母指内転筋が緊張し CM 関節、MP 関節が内転していきます。

以上が原因の特定方法になります。

③どのようにして治療を行うのか?

大前提に肩関節周囲炎の場合は全身の歪みをもとに発生していると考えます。ただし限られた時間の中で早い効果を出していきますので、まずは中心の基礎となる部分から治療に入っていきます。

ある程度基礎が安定した時により全身的な広範囲の視点を持って再発しない体のバランスを作っていきます。治療の順番は間接的な原因である手の指先から直接的な肩関節周辺の調整に入っていきます。

  1. ベッドに上向きで、手のひら全体がものをつまむように変形をしていますので、手のひらを全てまっすぐのフラットな位置に復元するよう調整していきます。
  2. ベッドに上向きで、橈骨尺骨の歪みを取り除きバランスのとれた形をつくります。
  3. ベッドに上向きで、肘関節、特に腕頭関節の歪みが強く発生しやすいので、歪みを取り除き本来の関節の動きに調整していきます。
  4. ベッドに座位で、肩関節の拘縮に伴って上腕骨の螺旋状の変形および凹凸が発生しておりますので本来の状態に復元させます。
  5. ベッドに座位で、鎖骨と肩甲骨の歪みが強く出現していますので鎖骨に対して原型を復元、肩甲骨に対して原型に復元一つ一つの骨の形を丁寧に整えていきます。
  6. ベッドに上向きで、頸椎の歪みを取り除きます。肩関節の拘縮がある場合、周辺に付着した筋肉の緊張も発生しますので、頸椎があらゆる方向へ引っ張られ歪むことが多いです。そこで頸椎を本来の位置に復元することにより、肩関節を動かしやすくなります。
  7. 座位で肩関節の前方、内転、内旋変位を一気に復元させます。

6.までのところで、肩関節以外の直接的、間接的の歪みが整い肩関節が調整しやすい状態まで改善していきます。

最後に肩関節に対して細かい修復をかけることにより、関節可動域や、自覚症状である痛みが消えていきます。

より修復力をかけたい場合には、肩関節外旋筋や肩甲下筋に対して筋肉調整のアプローチを行うと関節可動域が広がり痛みが消えていきます。

以上が一般的な肩関節の拘縮に対するアプローチになります。これからより再発させないための考え方をお伝えします。

まず患者さまの重心軸が左右どちらにあるのかを特定します。ほとんどの方は痛めている側の下肢へ重心がかかっていることが多いです。

例えば、重心のかかっている方が左であれば左腸骨が上方に歪み、その影響で左の広背筋や脊柱起立筋を緊張させ左の肩関節周辺を下方へ引っ張るように歪んでいきます。それに連動し左肋骨は凸状に膨らみ周辺の筋肉を強く緊張させていきます。

そのため再発させない為には肩関節に近い上肢のみでなく、下肢の歪みから整え骨盤・脊柱・胸郭の安定を作り体の基礎固めと、上肢のバランスを整えていくことが再発させないために重要な事項となります。

当院での再発させない為の調整法はこのようになります。

① まず肩関節の可動域を早期に解決する為、肩関節周辺の間接的原因、直接的原因を取り除き可動域を本来の状態まで導いていきます。

② 体幹を触診していくと胸郭及び骨盤が歪んでいることがわかり、歪んでいる側の下肢を確認すると重心が偏っていたり、足首、膝、股関節の歪みを伴っていることも多いです。体の土台である足首、膝、股関節は上向きで形を整え、3 つの関節がスムーズに動きが取れるよう可動域を改善する。

③ 胸郭を調整を行うため、足が床につくような椅子に座り安定した状態で、変形した胸郭を整えていきます。

このように肩関節に対して間接的または直接的な施術を行う事により周りの環境が安定するため、直接的なところも乱れにくくなり、再発しない体を作り上げることができます。

肩関節の拘縮は酷くなると回復までに半年から一年程かかる方もおられますので、本人様が肩に小さな痛みを感じた時や、治療院に来られて関節可動域の制限があった場合には早めに施術を受けることを大事にしていただければと思います。

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