【失敗談】治療師2年目が1番辛かった、、、

皆さん、こんばんは。

一野式セミナー代表
一野恭範です

本日の配信は
【腰痛治療】に関わる私の失敗談をお伝えしていきます。
　
　　　
　
実は、治療師2年目の頃に3名の患者様を病院送りにした経験があります。
　
　
　
今から10年くらい前ですが、この出来事は治療師人生最大の失敗なので未だに鮮明に記憶が残っています。
　
　
　
それは、ある日のお昼頃

「ぎっくり腰になり直ぐにみて欲しい」との問い合わせが当時の院に連絡がありました。
　
　
　
　
その症状はそれまでにも施術していた経験があるため、普段通り受け入れを行いました。
　
　
　
患者様が来院され問診を行ってみたところ

「いつも診ているようなぎっくり腰だな」

と自分が勝手に解釈し

いつも通りの検査で立位での前後屈や側屈など患者様の他動運動を行い、その動きを改善する為に施術を行いました。
　　　　

当時の施術方法としては
筋肉を緩めるマッサージと電気治療、特に強化していた技術は骨格矯正でした。

マッサージと電気治療までは受けている患者様も

「まだ痛みはあるけど、最初よりは楽になったよ」

と言われていて安心していました。

そして、最後にさらに腰痛を改善できるようにと骨格矯正を腰部に行いました。
　
　
　
その瞬間、、、
　
　
　
「うわぁ、、脚が、、、」
　
　
　
　
と患者様から矯正を行った瞬間脚のシビレが強くなった事を告げられました。
　　　
　
　
　
その当時の自分は、そのような経験もなくただ焦るだけ。そして結果的にそのまま病院送りとなり、後日その患者様の家族から
　
　
　
「あなたのせいで息子は手術をする事になったんですよ！」
　
　
　
と強く言われました。当然の事ですよね。
　
　
　
未だに当時の事を鮮明に記憶していますが、もう何と答えれば良いのか。
　
　
　
まだ経験の浅い自分は
ただ、謝る事だけしかできませんでした。
　
　
　
その時の自分は

「人の身体の役に立ちたいと思いこの仕事をしているのに自分は何をしているんだ」と自分を強く責め込みました。
　
　
　
それだけではありません。
本当に、あり得ないと思いますが
　
　
　
その同じ月に腰以外の部位でも同じような事を2回繰り返してしまったのです。
　
　
　
そう、合計3回も自分の至らぬせいで同じ月に病院送りにしてしまったのです。
　
　
　
その月は今でも覚えていますが2月の出来事です。
　
　
　
今こうして振り返るだけでも吐き気がするほどです。
　
　
　
　
その為、当時の私はある日の夜に自宅の台所の椅子に座り父に告げました。
　
　
　
「お父さんの後継ぎになりたいと思いこの仕事を選んだけど、自分が治療をする事でこれだけの方に迷惑をかけてしまうのであれば自分はこの仕事を辞めた方が良いと思う」
　
　
　
本当に辛い決断でしたが、そう父に告げました。
　
　
　
すると父は
多くは語らないが、一言だけ覚えておきなさい。と言われました。
　
　
　
　
「それも全て経験だ。やがてこの失敗の意味が分かる。自分を信じて頑張りなさい。お父さんの子だから大丈夫」
　
　
　
　
正直、10年前の事なのでうる覚えですがこんな感じで言ってくれていた事を記憶しています。
　
　
　
　
今思えば、この父の言葉がなければ本当に辞めていたと思います。
　
　
　
　
本当に感謝ですね。
　
　
　
　
今ではスタッフさんやクライアントさんに一野式の技術を指導している立場ですが、実は私にもそんな過去もありました。
　
　
　
この話しをすると、長くなってしまいますのでこれ以上の事は次回の配信でお伝えします。
　
　
　
次回の配信では

「なぜ、腰痛患者様を病院送りにしてしまったのか？」
　
　
　
今であれば、自信を持ってこれができていなかった。と言えますので、自分の失敗を通して腰痛治療には何が重要だったのか。
　
　
お伝えしていきたいと思います。　
　
　
　
　
4月腰痛セミナーは
4月24日（日）に東京で開催します。
　　　
　
募集開始は
3月26日（土）20時からスタートする予定です。
　
　
　
それまでの間、腰痛治療において一野式で大切にしている考えを配信していきますので、楽しみにお待ち頂けますと幸いです。